天地は仁ならず
天地の造化(ぞうか)のはたらきには、仁愛(いつくしみ)の徳があるわけではない、藁(わら)で作った犬ころのように万物をとりあつかって、それを生み出しては棄(す)てている。聖人の政治のやりかたにも、仁愛(いつくしみ)の徳があるわけではない、藁で作った犬ころのように万民をあつかって、用がすめば知らぬ顔でそれを放任している。
天と大地とのあいだのこの世界は、いわば風を送り出す吹子(ふいごう)のようなものであろうか。からっぽでありながら、そこから万物が生まれ出て尽きはてることがなく、動けば動くほどますます多く出てくる。それが、天地自然の無心のはたらきだ。
口かずが多いと、しばしばゆきづまる。黙ってからっぽの心を守っていくにこしたことはない。それが聖人のおのずからなやりかただ。
天地は仁(じん)ならず、万物(ばんぶつ)を以て芻狗(すうく)と為す。聖人は仁ならず、百姓(ひゃくせい)を以て芻狗と為す。
P29
天と地との間(あいだ)は、其(そ)れ猶(な)お橐籥(たくやく)のごときか。虚
(むな)しくして屈(つ)きず、動きて愈々出ず。多言はしばしば窮(きゅう)す、中(ちゅう)を守るに如(し)かず。
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