無為(むい)を為し
無為(むい)を為し(な)﹝無為の実践(1)﹞
何もしないことをわがふるまいとし、かくべつの事もないのわが仕事とし、味のないものを味わってゆく。
小さいものを大きいとして大切にし、少ないものを多いとして慎重に扱い、怨み(うら)ごとに対して恩恵でむくいる。
むつかしいことは、それがまだやさしいうちによく考え、大きなことは、それがまだ小さいうちにうまく処理する。世界の難問題も、必ずやさしいなんでもないことから起こり、世界の大事件も、必ず小さなちょっとしたことから起こるものだ。それゆえ、聖人は決して大きなことをしたりはしない。だからこそ、その大きなことを成しとげられるのだ。
そもそも、安うけあいでは必ず信義にとぼしくなり、いいかげんな安易なことばかりしていると、必ず難儀(なんぎ)なことが多くなる。それゆえ、聖人でさえもなおむつかしいとすることがあって、だからこそついにむつかしいことは何もなくなるのだ。
無為(むい)を為し(な)、無事(むじ)を事(こと)とし、無味(むみ)を味わう。
(194)小(しょう)を大(だい)とし少(しょう)を多(た)とし、怨み(うら)に報ゆる(むく)に徳(とく)を以てす(もつ)。
難き(かた)を其の易き(やす)に図り(はか)、大を其の細(きい)(小)に為す(な)。天下の難事(なんじ)は必ず易きより作(お)(起)こり、天下の大事は必ず細より作こる。是(ここ)を以て聖人は、終に大を為さず、故に能く(よ)其の大を成す。
夫れ(そ)軽諾(けいだく)は必ず信寡(すく)なく、多易(たい)は必ず難多し。是を以て聖人すら猶お(な)これを難しとす、故に終に(つい)難きこと無し。
為無為、事無事、味無味。
大小多少、報怨以徳。
図難於其易、為大於其細。天下難事、必作於細。是以聖人、終不為大、故能成其大。
夫軽諾必寡信、多易必多難。是以聖人猶難之、故終無難矣。
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