2011日语:新闻:祇園の静寂 建仁寺…紅葉と白い茶の花
まもなく紅葉のピークを迎える京都。日増しに観光客の数が増えているのを随一の繁華街、四条河原町で実感しながら11月7日、祇園の南隣に広大な境内地を持つ禅宗寺院、建仁寺(東山区)を訪れた。境内では生け垣の茶の花が見頃を迎えていた。 近くの祇園東で恒例の「祇園をどり」(11月1~10日)が開催中ということもあるのだろう。大勢の観光客でにぎわう花見小路を抜け、突き当たりに建つ寺の門に一歩踏み込む。すると、これまでの騒々しさがウソのように境内は静かなたたずまい。 建仁寺は鎌倉幕府の二代将軍、源頼家の庇護の下で元久2(1205)年に建立された。開山の栄西が留学先の中国から茶種と喫茶の風習を持ち帰り、自ら著わした「喫茶養生記」の中では、茶は心身を健康にするための妙薬とも書いている。 栄西以後、全国に茶は広まる。京の茶処として知られる宇治へは、栄西から茶種を譲り受けた栂尾(とがのお)・高山寺の明恵(みょうえ)を経てのこと。栄西の誕生日の4月20日に建仁寺で行われている四ッ頭(よつがしら)茶礼は禅に伝わる茶礼の持つとも古い形として、今に伝えているという。 境内の茶の生け垣も栄西と茶の関係を意識してのことだろう。法堂(はっとう)など堂塔の周囲に植えられ、小さい花はかれんそのもの。しかし濃い緑の分厚い葉の中に埋もれているため、花に気づかない参拝者も多い。 茶の木はツバキ科ということもあって、ツバキはもちろんサザンカのようにも見える。しかもお茶の木に花なんて-と思っている人も多いのでは。筆者もこの寺で茶の花の存在を知ったのだから。 それにしても1週間前とは境内の雰囲気もずいぶん違っていた。この時期にしては強い日差しを浴び、透き通ったように輝き生命力にあふれていた花も、この日は前日の雨で輝きはうせた分、しっとりとした趣に変わっていた。 しかも紅葉が予想以上に進んでいた。地面を覆うコケの上に花と紅葉が重なると、「わび」「さび」といった禅の精神をさりげなく伝えているかのようにも見える。 この日の茶の花は、一見地味なようだが、美しくて芯の強い演技派女優のような存在だった。(園田和洋) 实用单词解析: ◆恒例 (こうれい):惯例、常规 ◆雰囲気 (ふんいき):气氛、空气◆演技 (えんぎ) :演技、表演
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