「徒然の森」第69回
こんなことがあった。ある日5歳になったばかりの孫の友達が「そんなこと言ったら承知しないよ」言った。「まあ難しい言葉を使うものだ。多分家族の誰かが使ったのだろう。けんかになるのかなあ」と見ていた。ところが孫は「承知…って何」と尋ねた。その言葉を知らなかったのだ。「許さないってことよ」という答が返ってきた。けんかにもならなかった。
10日ばかり過ぎたある日、教師仲間に話そうと思ったが、肝心のその言葉が出てこない。そこで孫に「この間遊びに来た友達に教えてもらった言葉はなんだったけ」と聞いた。「ええとね。あ、承知しないだった」と孫は言う。なんと記憶力のいいこと。私は意味を知っていたのに、あとから思い出そうとしてもその言葉を忘れてしまったのだ。
またこんなこともあった。「透き通っている」という言葉を「水のように向こうが見えるのよ」と説明していたら「透明っていうこと」と聞き返してきた。「えっ、透明って言葉知っているの」「うん」。私は「透明」は難しすぎるのでわざわざ「透き通っている」と言ったのに。何のことはない。難しさの基準を私が決めていたのだ。
童話の中によく、意味のないリズムだけの言葉が出てくるけれど、それも読んでみれば楽しい。理解できない言葉があってもかまわない。言葉の意味がわからないまま過ぎることもあるだろう。それでちっとも困らないと思うようになった
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