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日语童话故事:一片羽毛

来源: 2017-11-21 17:13

昔々のある日。

お日さまが西に沈んで、日が暮れました。

トリ小屋のニワトリは、みんな止まり木にとまりました。

そして、目を瞑りました。

「明日の朝まで、お休みなさい。」

でも、すぐには眠れません。

一羽のメンドリが、くちばしで羽をつついていました。

このメンドリは、毎日、きちんと卵を産む、とてもいいメンドリでした。

ただ、時々お面白い事を言っては、みんなを笑わせるくせがありました。

羽をつついているうち、白い羽が一枚、ポロリと下に落ちました。

「あら、羽が一枚落ちたわ。」

と、メンドリは言いました。

「でもいいわ。私は羽が落ちると、それだけ体がスラリとして、きれいになるんですもの。」

メンドリは、みんなを笑わせようと思って言ったのです。

けれど、ほかのトリたちは遊び疲れて、みんなスヤスヤと眠ってしまいました。

ところが、近くの木の枝に、目玉をクルクルさせたフクロウが留まっていました。

夜になって暗くなればなるほど、目がよく見えてくるフクロウです。

「私は聞きましたよ。この耳で。耳が落ちてしまわないうちは、できるだけたくさん聞いておかなければなりませんからね。」

フクロウはハト小屋のハトに話しかけました。

「お聞きなさい。トリ小屋のメンドリさんは、きれいになりたいと言って、自分の羽を抜いたんだそうですよ。」

「クックー、クックー。」

ハトは、隣のアヒルに話しました。

「アヒルさん、アヒルさん。なんと驚いた事に、ニワトリさんが、きれいになる競争をして、羽をみんなむしりとったんですって。」

「ガア、ガア、ガア。」

アヒルは驚いて鳴きました。

「大変なことをするもんだ。羽をむしってしまっては、風邪を引いて、熱をだすに決まっている。」

アヒル小屋の軒下に、コウモリが止まっていました。

コウモリは、この話を聞いてビックリしました。

「ひどい話だ。こんな話を黙っているわけにはいかない。みんなに知らせなくっちゃ。」

ヒラヒラヒラと、コウモリは月夜の空へ飛んでいきました。

明くる朝になりました。

「チュン、チュン、チュン。」

朝早くから、ニワトリ小屋の前で、スズメが喧しく騒ぎました。

ニワトリたちは、変に思って。

「もしもし、スズメさん。どうかしたのですか?」

「これは驚いた。チュン、チュン、チュン。」

と、スズメは鳴きました。

「どうしたどころではありませんよ。メンドリさんが羽を抜いて、五羽もなくなったというではありませんか。」

「あら、まあ。それはお気の毒ね。一体どうしたというのでしょう。そんなに羽を抜いて、五羽もなくなるなんて。驚きましたわ。」と、一羽のメンドリが言いました。

なんとそのメンドリは、一番始めに羽を落としたメンドリだったではありませんか。

たった一枚羽を落とした事が、おしまいにはメンドリが五羽もなくなったと、途中から話がひどく変わってしまったのです。

「どこのメンドリさんでしょうね?」

「ここのメンドリさんではないのですか?」

「いいえ、ここではありませんよ。」

「おかしいなあ、どこだろう?」

「ほんとに、どこでしょうねえ?」

「おかしいなあ。」

風が吹いて、夕べメンドリが落とした一枚の羽を、ヒラヒラとどこかへ持っていきました

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