【日本民间故事】为救主人而死的猫神
むかしむかし、佐世保(させぼ)の黒髪町(くろかみちょう)に、一人の侍がいました。
很久很久以前,在佐世保的黑发町有一个武士。
侍は身重の奥さんと女中、それにタマという名の猫と、みんな仲良く暮らしていました。
武士和怀有身孕的妻子,还有女佣人以及一只叫球球的猫咪幸福地在生活在一起。
侍夫婦は大の猫好きで、二人の可愛がりようは大変なものでした。
武士夫妇很喜欢猫,对这只猫很是宠爱。
さてその頃、里では大イノシシが現れては、田畑を荒らしていました。
那时,村子里出现了一只大野猪,糟蹋了大片田地。
百姓たちは困り果てて、侍にイノシシ退治を頼んだのです。
百姓们一筹莫展,就来拜托武士击退野猪。
「民を守るのは侍の役目、引き受けましょう」
「保护村民是武士的职责,我愿意承担」
その夜、侍は弓矢を持ってイノシシ退治に出かけました。
那天晚上,武士拿着弓箭准备出去对付野猪。
ところが奥さんは、心細くてなりません。
但是妻子却感到十分不安。
なぜなら、お腹の赤ちゃんが、今夜あたりにも産まれる様な気がしたからです。
要说原因,那是因为总感觉腹中的孩子要在今晚出生了一样。
それに女中も里帰り中なので、家には誰もいなくなってしまうからです。
而且女佣也回家了,家里就没什么人了。
「どうか、今夜は家にいて下さいませ」奥方はそう言いましたが、侍は、「なに、すぐに戻って来る」と、出かけてしまいました。
「无论如何,今天晚上请一定要呆在家里啊」虽然妻子这样请求,但是武士说「什么呀,我马上就回来的」就这样出门了。
里のはずれの湯田(ゆだ)の尾の池まで来た侍は、木陰に身をひそめてイノシシが現れるのを待っていました。
武士来到村子边上的汤田山脚的池边,躲在树下等着野猪出现。
するとその時、後ろで何やら気配がします。
这时候,武士注意到身后有什么东西。
はっと弓を構えて振り向くと、何とそこには里へ帰っているはずの女中が立っていたのです。
武士忽然拉开弓回头,却看到应该回家了的女佣站在那里。
「なぜここに?里へ帰ったはずでは」
「怎么在这里?不是应该回家了吗」
「……」女中は答えず、何かを訴える様に侍に近づいて来ます。
「……」女佣什么都没说,好像想要告诉武士些什么向他走近。
「さては、お前は噂に聞くタヌキだな。よし、手始めに、まずはこのタヌキから」侍は、女中目掛けて矢を放ちました。
「那么,你就是传说中的狸了。好的,先从你这只狸开始练练手吧」武士瞄准女佣放了箭。
「ぎゃーーーっ!」
「喵--」
確かな手応えを感じた侍がそこへ行ってみると、そこには血の跡しかありません。
武士感觉自己一定打中对方了,可是走近一看,却只看到血迹。
「逃がさぬぞ!」
「看你往哪里逃」
侍が血の跡をたどってどんどん進んでいくと、何と自分の家まで続いていたのです。
武士跟着血迹一路追随,不知不觉中居然到了自己家门口。
「もしや、妻の身に何か!」侍が家に飛び込むと同時に、家の中から、「オギャー、オギャー」と、いう、赤ん坊の泣き声が響きました。
「夫人是不是出什么事了」武士飞奔进家门的同时,从家里传来了「哇-哇-」的婴儿哭声。
「おおっ、生まれたか!」侍はタヌキの事は忘れて、無事に赤ちゃんを産んでくれた妻の介抱をしました。
「噢噢,生啦」武士完全忘记了狸猫的事情,开始照顾顺利生出婴儿的妻子。
翌朝、再び血の跡をたどって行った侍は、血の跡が続いている床の下をのぞいてびっくりです。
第二天早上,再次跟着血迹寻找的武士,看到血迹延续到床下,然后不禁大吃一惊。
何とそこには可愛がっていた猫のタマが、矢が刺さったまま死んでいたのです。
那么宠爱的猫咪居然被箭刺伤死在了床下。
猫のタマは女中に身を変えて、奥さんの出産を知らせに行ったのでした。
原来是球球猫咪变成女佣的模样,想让武士知道妻子要生了啊。
「そうか。そうだったのか。タマよ、許してくれ」侍は祠(ほこら)を立てると、タマの霊をなぐさめました。
「这样啊,原来是这么一回事啊。球球,请原谅我啊」武士给猫咪建了个庙,以慰球球的在天之灵。
これが黒髪町(くろかみちょう)に残っている『猫神さま』と呼ばれる祠で、今も猫を可愛がる人のお参りが絶えないそうです。
这是黑发町被称为『猫神』的庙的来历,就算是现在,喜欢猫咪的人来参拜的还真不少呢
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