【日本民间故事】一只狐狸给予的启示
むかしむかし、一人の男が荒地(あれち)を畑にしようと掘り起こしていると、「ガチン!」と、クワが思いっきり石を叩いてしまったのです。
很久很久以前,一个男子想垦荒来种地的时候,只听「嘎登」一声锄头敲在了石头上。
「しまった!大切なクワが!」
「完了!我心爱的锄头啊!」
クワが割れてしまったので、男はクワを直してもらう為に鍛冶屋(かじや)へ行きました。
因为锄头裂开了,所以男子去铁匠铺想把它修好。
その途中、手に棒を持った子どもたちが、捕まえたキツネを叩いていじめていたのです。
在去的途中,看到几个手里拿着棒子的孩子们正在欺负捉到的狐狸。
「こら、お前たち、やめねえか。キツネが可愛そうだろう」
「喂,你们快住手。狐狸多可怜啊」
「だって、これはおらたちが捕まえたキツネだぞ。どうしようと、おらたちの勝手だろう」
「可是,这是我们捉到的狐狸啊。想要怎么做也是我们说了算的啊」
子どもたちは、キツネをいじめるのを止めようとしません。
孩子们丝毫没有停止欺负狐狸的打算。
そこで男は、「それなら、そのキツネをおらに売ってくれんか?」と、男はクワを鍛冶屋で直してもらう為のお金を子どもたちにやって、キツネを買い取りました。
于是男子说道「这样的话,就把狐狸卖给我吧?」男子把原本打算用来修锄头的钱给了孩子们,把狐狸买了下来。
そしてキツネを子どもたちのいない所へ行って逃がしてやろうと思ったところで、ふと思いました。「おらは、何をやっているんじゃろう?新しい畑を作るには、クワがいる。そのクワを直してもらうには、鍛冶屋に払うお金がいる。でも、そのお金がなくなってしもうたぞ。このキツネが、クワを直してくれるのならともかく。こりゃ大変だ。キツネよ、悪いがそう言う事だ」
然后打算在孩子们看不到的地方把狐狸放生了,可是他突然想到「我这是在干什么啊?为了开垦土地,锄头是必要的啊。为了能修好锄头,必须付钱给铁匠啊。但是,这钱现在没有了呢。这只狐狸总不可能给我修锄头吧。这可不行啊。狐狸,实在不好意思啊」
男はまた子どもたちのところへ行って、キツネを渡してお金を返してもらいました。
男子又回到孩子们的地方,把狐狸还给他们,把钱要了回来。
すると子どもたちは、前よりももっとキツネをいじめるのです。
于是孩子们比之前更加欺负狐狸了。
それを見かねて、男はまた子どもたちのところへ行くと、「止めてくれ、今度は本当に買うから」と、またお金を渡して、キツネを買い戻しました。
男子实在看不下去了,所以再一次来到孩子们地方,说「给我住手,这次我是真的要买下来了」,然后又把钱给他们,买回了狐狸。
そしてキツネを山へ連れて行き、「もう、二度と捕まるなよ」と、言って、逃してやりました。
然后,把狐狸带到山上,说道「不要再被抓到了哦」就这样把狐狸放生了。
それから数日後、男の家にあの時のキツネがやって来て言いました。「この間は、危ないところを助けて頂いて、ありがとうございました。お礼に何か、差し上げたいと思います。私の家にはキツネの倉(くら)と言って、何でも無い物は無いという倉があります。よろしければ、あなたの望みの物を好きなだけお持ち下さい」
之后过了几天,男子家里来了一只狐狸。「之前,在我遇难的时候,您救了我,非常感谢。作为答谢,我想赠送您点什么。我们家有狐狸仓库,可以说是个无所不有的仓库。」
それを聞いた男は、キツネと一緒にキツネの倉へ行きました。
男子听了之后,就和狐狸一起去了狐狸的仓库。
「さあ、これがキツネの倉です。どうぞ、中へ入って好きな物を取って下さい」
「这就是狐狸的仓库了。请进,里面有喜欢的东西就随便拿吧」
喜んだ男が倉の中へ入って行くと、キツネが倉の戸をバタンと閉めました。
兴高采烈的男子一走进仓库里,狐狸就砰的一声把仓库的门关上了。
そして大きな声で、「ドロボウだ!倉にドロボウが入ったぞ!」と、叫んだのです。
然后用很大的声音喊道「有小偷啊!仓库里进小偷了啊!」
すると、あちこちからたくさんの人が集まって来て、「ドロボウは殺せー!ドロボウを殺すんだー!」と、言うのです。
很多人从各个地方蜂拥而至,说道「杀了小偷!杀了小偷!」
倉に閉じ込められた男は、ビックリです。
被关在仓库里的男子大吃一惊。
「違う、違うんだ。おらはドロボウでねえ」
「不是的,不是的。我不是小偷啊」
男は必死で言いましたが、外の人たちは聞いてくれません。「ドロボウは殺せー!ドロボウを殺すんだー!」
虽然男子拼命解释,但是外面的人却一点都不听。「杀了小偷!杀了小偷!」
男は怖くなって、倉のすみっこでブルブルと震えていました。
男子害怕极了,躲在仓库的角落里瑟瑟发抖。
「だっ、騙された。キツネの奴に騙された」
「被骗了。我被狐狸给骗了」
でもしばらくすると外の騒ぎがおさまって、倉の戸がガラガラと開きました。
但是过了一会之后,外面的骚动停止了,仓库的门轰隆隆地一下打开了。
そして、さっきのキツネが、「ビックリさせてすみません。さあ、クワでも着物でもお金でも、好きな物を持てるだけ持って、出て来て下さい」と、言いました。
而且,刚才的那只狐狸又说道「让您受惊了不好意思。那么,锄头也好,衣服也好,金币也好,就拿自己喜欢的东西,然后出来吧」
男は訳が分からず、取りあえず言われたまま持てるだけの物を持って倉から出て来ました。
男子不明所以,但是还是按照刚才狐狸说的那样拿了自己能拿的东西从仓库出来了。
「どうでした?さっき閉じ込められた感想は」
「怎么样?刚才被关起来的感受如何」
「どうだったも何も、恐ろしくて、生きた心地もしなかった」
「什么怎么样啊,害怕极了,死的心都有了」
男がそう言ったので、キツネは満足そうに頷くと、「そうでしょう。実は私も先日、同じ思いをしました。あなたに助けてもらった時は、心の底から喜びましたよ。でもその後で、また子どもたちに返された時は、もう生きた心地はしませんでした。そして最後には、再び助け出されたわけですが、あの時の事を考えると、今でも体が震えます」と、言ったという事です。
男子这样一说,狐狸像是听到了满意的答案了一样,说道「是这样的吧。其实我前几天也是这样的感受。你救了我的时候,我真的是由衷的高兴。但是之后,你又把我交还给那群孩子们的时候,我也是死的心都有了。最后虽然您还是又把我救了出来,但是想起那时候的事,我还是忍不住发抖啊」
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