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日本民间故事:火灾的预言

来源: 2017-12-08 10:15

 むかしむかし、ある町で、碁会所(ごかいしょ)をやっている老人がいました。

很久很久以前,在某个镇上,有个开围棋会所的老人。

碁会所とは、お金を取って碁をうたせるところです。

所谓的围棋会所,就是拿钱下围棋的地方。

この碁会所に、関ヶ原(せきがはら)に住む男がやってきました。

有个住在关原的男子来这个围棋会所。

碁をおえると男がいそいで帰ろうとするので、老人が言いました。「関ヶ原までは、十五里(約六十キロメートル)もある。今からでは、とても今日中には帰れないぞ。夜道は危ないから、一晩ここに泊まって、明日の朝早く帰ったらどうだ?」

男子下完围棋匆匆忙忙地想回去时,老人说道:"这里到关原有十五里(大约六十千米)。现在回去的话,今天之内是到不了的。而且走夜路很危险,所以今晚在这里住一晚,明天早上再回去怎么样?"

「いやいや、それがそうもしておられん事情があって」

"不了不了,会有不得了的事情发生的。"

「おや?どんな事情が?」

"呀?什么事情?"

「それが、今月中に関ヶ原で大火事があるんですわ。大火事は今夜かもしれんし、明日かもしれん。いやいや、もうすでに燃えているかもしれんのです。ですから一刻も、早く帰らなければならないのです」

"那是这个月内在关原会有大火灾。大火灾可能会在今天晚上,也有可能会在明晚。不不,可能现在就已经烧起来了。所以要尽快回家去。"

それを聞いて、老人や碁を打っている人たちは、おたがいに顔を見合わせました。「ほほう。今月中に大火事があると。しかしなぜ、そんなことがわかるのです?」

听到他这么说,老人和在下棋的人们互相看了看,问道:"呵呵。说这个月内会有大火灾。可是,你是怎么知道这件事的呢?"

「はい。それは三年前の事です。村の若い男が山へ木を切りに行って、そのまま行方知れずになってしまったんですわ。いくら探しても見つからんかったが、ある日、山へ入った者が行方知れずの男とバッタリと出会ったんです。そして行方知れずの男に、『みんな心配して探しておったんだぞ。今までどこで何をしておった?』と、たずねると、行方知れずの男はこう言ったそうです。『おらは今、テングにつかえて暮らしておる。テングが、おらを人間界に帰してくれんのじゃ。そうそう、テングが言うには二月の月に、関ヶ原が大火事で焼けてしまうそうじゃ。くれぐれも、用心しておけよ』」

"是的。这是三年前的事了。村里的年轻男子去山里砍树,然后就不知所踪了。怎么也找不到了。可是有一天,去山里的人突然遇到了行踪不明的男子,就问他'大家都很担心你,到处找你呢。这期间你去哪里了,去干什么了呀?'行踪不明的男子答道'我之前在伺候天狗呢。现在天狗把我放回到人间了。对了对了,天狗说二月份,在关之原会有场大火灾。千万要做好准备啊。'"

関ヶ原から来た男はそう言うと、あわただしく帰っていきました。

关之原来的男子这样说着就慌慌张张地回去了。

さて、二月の最後の日の夕方のことです。「関ヶ原の男がああ言っていたが、二月も今日で終わりじゃ。やっぱり、何もおこらんかったな」碁会所の老人が、西の山に沈む夕日をながめながら言った頃、関ヶ原の西のはしにある家から火が出て、西風にあおられて見る見るうちに燃え広がりました。

话说,到了二月最后一天的傍晚了。围棋会所的老人看着西下的夕阳说道:"关之原的男子虽然那样说了,可是今天是二月的最后一天了。还是什么都没发生啊。"正在说着的时候,从关之原的西边一户人家开始着火,受西风影响,眼看着都烧了起来。

そしてたった一夜のうちに、関ヶ原のほとんどの家が灰になってしまったという事です。

就在这一夜之间,关之原几乎所有的房子都烧为了灰烬。

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