そんなこと言ってませんよ」という言い方について
本日は皆様のお知恵を拝借したく、こうして書き込みをする次第です。
先日、「~ている」という表現について勉強していた時のことです。
1.私は今、ごはんを食べています。
のように「動作の進行」を意味する場合や、
2.財布が落ちています。
のように「結果の残存」を意味する場合については比較的すんなり理解が進んだようだったのですが、
3.もうお昼ごはんを食べましたか。
いいえ、まだ食べていません。
のように「完了の否定」を意味する用法にさしかかって学習者がやや戸惑いを見せました。というのも、この国の言葉では「完了の否定」をこうしたアスペクト形式を用いて表すことをしないからです。
そこで私は、例文4を例文3と対比させて、過去のある時点で、何らかの行為をしなかったことを表すだけなら、「~ませんでした」という形で事足りるが、まだ実行の可能性が残っていることは「~ていません」という形式で表現するという趣旨の説明をしました。
4.昨日、お昼ごはんを食べましたか。
いいえ、食べませんでした。
ところが、ある学習者が日本のテレビ番組を見ていたら「そんなこと言ってませんよ」という表現が出てきたのだが、これは完了の否定なのかという質問をしてきました。
このケース自体は単に過去のある時点で何らかの行為をしなかったことを表しているのではないかという疑問を持ったというのです。
そこで私も考えたのですが、例えば実際、
5.お前、あの時、俺のこと「バカ」っていったよな。
と言われて否定する時の表現として、6aも6bも文法的に正しい表現ですが、6bの方が使用頻度が高いと思いました。
6a.そんなこと言いませんでしたよ。
6b.そんなこと言ってませんよ。
使用頻度の高い低いはともかく、6bのような言い方が普通に使われるということはどういうことなのかということに対してうまい説明が見出せずに困っています。論理的には、やはり完了の否定ということになるのでしょうけれども、単純な過去と完了の否定の境界線がよく分かりません。
例えば7のような例なら、比較的説明しやすいように思うのです。
7.{昨日/ここ最近}ろくに寝てないんですよ。
こういう場合なら、単に寝なかったという事実のみを述べているのみならず、睡眠不足による現在の疲労状態に言及しているという風な説明も可能かと思うのです。しかし6bのような文をどう説明したものか、途方に暮れてしまいました。
学習者のレベルは、初級で学ぶ高頻度構文に関しては、ほぼ完璧にコントロールでき、日本語能力試験でいうなら2級程度の実力です。聴解能力についてもインターネットで日本の放送を見て、その中の表現について質問ができるレベルです。
是非皆さんのお知恵をお貸しください。
長文、失礼致しました。
编辑推荐:
温馨提示:因考试政策、内容不断变化与调整,长理培训网站提供的以上信息仅供参考,如有异议,请考生以权威部门公布的内容为准! (责任编辑:长理培训)
点击加载更多评论>>