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日语阅读:李白:菩薩蠻

来源: 2017-12-22 15:58

  平林漠漠煙如織,

  寒山一帶傷心碧。

  暝色入高樓,

  有人樓上愁。

  玉階空佇立,

  宿鳥歸飛急,

  何處是歸程,

  長亭更短亭。

  菩薩蠻

  平林 漠漠として  煙は 織るが如く,

  寒山 一帶  傷心の碧(みどり)。

  暝色  高樓に 入り,

  人有て  樓上に愁ふ。

  玉階  空しく 佇立し,

  宿鳥  歸へり飛ぶこと 急,

  何處(いづこ)か  是れ 歸程ならん,

  長亭  更に 短亭

  ※菩薩蠻:詞牌の一。詳しくは下記の「構成について」を参照。李白のこの作品と憶秦娥とは、黄昇によって「百代詞曲之祖」と言われたもので、詞としては最も早期のものの一である。

  ※平林:平坦な所に広がっている森林。

  ※漠漠:遠く遥かなさま。ぼんやりとして、とりとめがないさま。平らに連なるさま。暗いさま。ここでは、林が遥か彼方まで果てしなく広がっているさまをいう。

  ※煙如織:靄が恰も布を織るかのように長く筋になっているさまをいう。

  ※寒山一帶:秋の終わりの寒々とした山の辺り一面。寒山:晩秋から冬にかけての寒々として寂しい山のこと。有名な寒山寺のある江蘇省の地名も寒山だが、ここは、前者。

  ※傷心碧:心を痛めさせるような青さ。

  ※暝色:暮色。夕方の気配。

  ※入高樓:たかどのに暮色が迫っていること。

  ※有人樓上愁:高殿の上で愁いている人がいる。

  ※玉階:玉で造られた(ようなすばらしい)きざはし。「玉…」は、「金…」等とともに美称とみてよかろう。

  ※空:空しく。

  ※佇立:たたずむ。

  ※宿鳥:ねぐらである巣へ帰る鳥.

  ※歸飛急:(鳥の)すみかへもどるさまが速い。

  ※何處是歸程:どこが(わたしの)帰るべき道程なのか。「歸飛」や「歸程」の「歸」とは、本来居た処、即ち、ふるさと、古巣、自分の長らく住んでいる家等へもどることを指す。

  ※長亭更短亭:長亭、その向こうには更に短亭…と、駅亭は遥かかなたまでつながっていることをいう。長亭は十里ごとに、短亭は五里ごとに置かれた。

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