日语阅读:酒づくりの町、伏見(假名标注)2
玉柏(たまがし) 尚子(なおこ)
冬(ふゆ)になると、日本酒(にほんしゅ)がおいしくなります。日本酒(にほんしゅ)はそのままの温度(おんど)で飲(の)んでもいいですが、寒(さむ)いときの間酒(かんざけ)(*40度前後(ぜんご)から50度(ど)に熱(ねっ)した日本酒(にほんしゅ))は最高(さいこう)です。冷(ひ)えた体(からだ)が内側(うちがわ)から暖(あたた)かくなってきます。
京都(きょうと)でお酒(さけ)の有名(ゆうめい)な場所(ばしょ)と言(い)えば、伏見(ふしみ)。今回(こんかい)は、伏見(ふしみ)の町(まち)をご紹介(しょうかい)しましょう。伏見(ふしみ)は、京都市(きょうとし)の中心部(ちゅうしんぶ)から電車で20分(ぷん)くらいのところです。駅(えき)を出(で)て、商店街(しょうてんがい)を少(すこ)し歩(ある)きましょう。細(ほそ)い横道(よこみち)に入(はい)ると、眼(め)の前(まえ)に居酒屋(いざかや)などが見(み)えてきます。
● 日本酒さまざま
日本酒(にほんしゅ)は、水(みず)と米(こめ)と麹(こうじ)(*炊(た)いた米(こめ)にコウジカビ(こうじかび)というカビ(かび)をつけて発酵(はっこう)させたもの)からつくります。材料(ざいりょう)はそれだけなのに、味(あじ)や香(かお)りはさまざまです。水(みず)のようにさらっとしているもの、とろりとしているもの。甘味(あまみ)の強(つよ)いもの、酸味(さんみ)のあるもの。少(すこ)し泡(あわ)がたつもの、白(しろ)くにごっているもの。果物(くだもの)の匂(にお)いがするもの、炊(た)きたてのご飯(はん)のような匂(にお)いのもの。10年、20年とたったものは、まるで中国(ちゅうごく)の老酒(らおちゅう)のようです。伏見(ふしみ)の酒屋(さかや)や居酒屋(いざかや)の中(なか)には、いろいろな種類(しゅるい)の酒(さけ)を試(ため)せる「利(き)き酒(ざけ)(*目(め)?鼻(はな)?下(した)で酒(さけ)の色(いろ)?香(かお)り?味(あじ)を確(たし)かめること)セット(せっと)」を出(だ)すところがあります。一度試してみてください。もちろん、飲(の)みすぎにはきをつけて!
さかぐら)が居酒屋に行くなら、酒蔵(さかぐら)を改築(かいちく)して作(つく)った店(みせ)がおすすめです。酒蔵(さかぐら)は、酒(さけ)をつくる蔵(くら)です。広(ひろ)くて、天井(てんじょう)が高(たか)くて、太(ふと)い柱(はしら)と白(しろ)い壁があります。ここで飲(の)んでいると、まるで酒蔵(さかぐら)のなかで、こっそり飲んでいるみたい。若(わか)い人たちも人気があります。
店によっては、お酒や酒かす(*日本酒を絞(しぼ)ったあとに残(のこ)るもの)を使(つか)った商品(しょうひん)をたくさん用意(ようい)しています。アイスクリーム、おまんじゅう、ケーキ、ゼリー、キャンディ、ラーメンのスープ……。日本酒は、肌(はだ)にもいいそうで、化粧品(けしょうひん)や入浴剤(にゅうよくざい)などにも使(つか)われています。お酒(さけ)の匂(にお)いの好(す)きな人(ひと)は使(つか)っている間(あいだ)、とても幸(しあわ)せな気持(きも)ちになれますよ。お酒(さけ)が飲(の)めない人(ひと)でも大丈夫(だいじょうぶ)なものもありますから、店(みせ)の人(ひと)に聞(き)いてみてください。
●夜の伏見を歩く
おなかがいっぱいになったら、街(まち)を歩(ある)いてみましょう。酒蔵(さかぐら)が並(なら)んでいるところは、夜(よる)は特(とく)に幻想的(げんそうてき)。暗(くら)いの中(じゅう)に建物(たてもの)が浮(う)かび上(あ)がって見(み)えます。京都(きょうと)の中心部(ちゅうしんぶ)と比(くら)べると、人(ひと)が少(すく)ないので、静(しず)かです。酔(よ)って熱(あつ)くなった体(からだ)に、冬(ふゆ)の空気(くうき)は冷(つめ)たくて気持(きも)ちがいいものです。川(かわ)のそばも歩(ある)いてみましょう。古(ふる)い町並(まちな)みを歩(ある)いていると、歴史(れきし)の好(す)きな人(ひと)は、侍(さむらい)にでもなった気分(きぶん)がするかもしれません。
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