日语阅读:畳について
畳が生まれたのは、いまから1300年ほど前。その頃の畳はまだ畳と呼べるものではありませんでした。瑞穂(みずほ)の国にふさわしく、稲(いな)わらを利用(りよう)して床(ゆか)をつくり、野生(やせい)のいぐさを改良(かいりょう)して畳表(たたみおもて)を織り、畳という素晴しい敷物をつくりあげたわけです。
旧漢字(きゅうかんじ)でたたみを「疊」と書きます。これは田圃(たんぼ)からとれる稲わらを交互(こうご)に積み重ねたとの意味(いみ)があります。
▲畳の歴史
畳の語源(ごげん)は、「たたむ」から来ていると言われています。古くは「畳」とは、敷物の総称(そうしょう)でした。その歴史は古く、古事記(こじき))の中に「八重畳(やえだたみ)」、「皮畳(かわだたみ)」、「絹畳(きぬだたみ)」、「菅畳(すがだたみ)」などの言葉が記されています。
平安時代(へいあんじだい)(794年~1192年)には、貴族(きぞく)たちの権力(けんりょく)の象徴(しょうちょう)として使用されました。置き畳として用い、畳縁(たたみべり)の色(いろ)と柄(がら)によって身分(みぶん)を表したようです。
江戸時代(えどじだい)(1603年~1867年)以前(いぜん)まで、一般(いっぱん)の庶民(しょみん)の畳敷きはありませんでした。当時、畳はとても貴重(きちょう)なもので、このような贅沢(ぜいたく)な使い方が出来るのは貴族でもその一部で、富(とみ)の象徴でもあったようです。
畳が一般庶民のものとなったのは、江戸中期以降(いこう)のことでした。
江戸中期以降になると、庶民の家にも畳敷きの部屋が見られるようになります。しかし、畳に縁(ヘリ)はついていなかったようです。
江戸時代後期(こうき)には畳の職人制(しょくにんせい)が確立(かくりつ)され、 次第(しだい)に一般庶民の住まいに普及(ふきゅう)していきました。
文明開化(ぶんめいかいか)の明治時代(めいじじだい)、大正(たいしょう)?昭和(しょうわ)の厳しい生活環境(かんきょう)にあっても、畳は日本人の住生活の中心的役割(やくわり)を演じてきました。
戦後(せんご)、経済(けいざい)の高度成長(こうどせいちょう)とともに日本人の生活様式(ようしき)も洋風化(ようふうか)し、座る生活から椅子 (いす)の生活に変わり、じゅうたんが普及し、さらにフローリングが普及してきました。しかし、フローリングによる不便(ふべん)さも認識(にんしき)されて、くつろげる畳スペースの必要性(ひつようせい)を見直す動きもあり、フローリングに敷いて使用する「置き畳」など畳(たたみ)新製品(しんせいひん)が普及しつつあります。
最近では、畳の素材(そざい)も昔の藺草(いぐさ)とワラだけでなく、さまざまな新しい化学素材などが開発(かいはつ)されて使われるようになって、機能性(きのうせい)も高く多様化(たようか)した消費者(しょうひしゃ)ニーズに対応(たいおう)できるようになりニュー畳ライフを楽しんで頂けます。
▲畳の構造
畳の構造(こうぞう)は、表面(ひょうめん)に見える畳表(たたみおもて)と芯(しん)の部分(ぶぶん)に当たる畳床(たたみどこ)を重ねたものに畳縁(たたみべり)を縫い付けています。
畳表は、最近では化学製品やパルプで作られたものも開発されていますが、本来(ほんらい)は天然(てんねん)藺草を織り上げたものです。
畳床(たたみどこ)は以前はワラだけで作られていましたが、さまざまな社会情勢(しゃかいじょうせい)などの変化や新しい建築工法(けんちくこうほう) に対応するため、フォームポリエスチレンやインシュレーションボードが使われるようになり、残念(ざんねん)な事にワラ床の生産(せいさん)は減少(げんしょう)傾向(けいこう)です。
畳縁は化学素材が主に使われるようになりましたが、昔から使われているのは、綿(わた)や麻(あさ)、絹(きぬ)などの天然素材です。
▲畳の機能
畳は湿気(しっき)を吸収(きゅうしゅう)したり排出(はいしゅつ)して室内(しつない)の湿度(しつど)を調節(ちょうせつ)する機能(きのう)があります。四季(しき)の変化に富み、特に高温(こうおん)?多湿(たしつ)の夏のある日本の気候風土に最も適した敷物であると言われています。畳表の藺草は空気をたくさん含んでいるので、夏場(なつば)には爽やかな感触(かんしょく)があり、冬場(ふゆば)にはちょっと冷たく感じられますが、時間(じかん)が経つと適度(てきど)な温かさが感じられます。
さらに、畳には人間にとって有害(ゆうがい)である二酸化窒素(にさんかちっそ)を吸着(きゅうちゃく)し、一酸化窒素(いっさんかちっそ)に還元(かんげん)し、部屋の空気を浄化(じょうか)する能力があります。
その他、防音(ぼうおん)効果や、断熱(だんねつ)効果など、畳には様々な機能があります
▲畳のサイズ
本間間「京間(きょうま)」 95.5cm×1910cm 主に近畿、中国、四国、九州地方で使用。
三六間「中京間(ちゅうきょうま)」91.0 cm×1820cm 主に愛知、岐阜、三重県で使用。
五八間「関東間(かんとうま)」 88.0cm×1760cm 主に静岡県以東で使用。
団地間(だんちま) 85.0cm×1700cm主に高層共同住宅で使用。
畳はそれぞれの部屋の寸法(すんぽう)を測り、変形(へんけい)やカギがあっても修正(しゅうせい)して制作(せいさく)します。厚さは通常5.5cmですが薄いものもあります。
▲ 畳の文化
畳が日本人の気質(きしつ)や美意識(びいしき)づくりに深くかかわっていたことを示す事例(じれい)があちこちに残っています。例えば「畳の上で死ぬ」という言葉です。これは「家で穏やかに最後(さいご)を迎える」という時に使われるもので、畳が生活の本拠(ほんきょ)や命の拠りどころであることを、素直(すなお)に示したものです。
Tatamiser(タタミゼ)というフランス語が日本式の生活と訳されているように、畳が日本式の生活スタイルを象徴しているという事実もあります。そして、茶道(さどう)の様式の完成(かんせい)とともにつくり上げられた日本間(にほんま)という空間(くうかん)です。それは、日本的な美の結晶 (けっしょう)です。そこに座り、気持ちを落ちつける。そういう空間づくりに日本人は心血(しんけつ)を注(そそ)ぎました。そして、座ることから始まり、日本人の文化の形成(けいせい)の舞台(ぶたい)となった日本間に畳はなくてはならないものになりました。座るのに固すぎず、柔らかすぎず。その微妙 (びみょう)なバランスを生み出す風合いと肌触(はださわ)り。
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