日语阅读:渡辺淳一
その後、整形外科(せいけいげか)で医師国家試験(こっかしけん)に合格(ごうかく)し、医師となってからも、同人誌(どうじんし)「くりま」を通じて多くの小説を発表し、1965年「死化粧」(しけしょう)で第十二回新潮(しんちょう)同人雑誌賞(ざっししょう)を受賞(じゅしょうし)文壇デビューを果たした。1969年、札幌医科大学講師(こうし)を辞職(じしょく)し、本格的(ほんかくてき)に作家活動(さっかかつどう)に入るべく上京して間もない1970年に「光と影」で第六十三回直木賞(なおきしょう)を受賞し、作家として不動(ふどう)の地位 (ちい)を確立(かくりつ)していった。
彼の作品には、初期(しょき)の医学を題材(だいざい)にしたものから、歴史(れきし)、伝記的(でんきてき)小説、男と女の本質(ほんしつ)に迫る恋愛小説と多彩(たさい)で、生と死に焦点(しょうてん)をあて、数奇(すうき)な運命(うんめい)をたどる人間像(にんげんぞう)を描いた医学小説的な作品が多く、また、科学的(かがくてき)な人間意識(いしき)をもとに、華麗(かれい)な現代(げんだい)ロマンを描く作家として、文壇の第一線で活躍(かつやく)している。以後、第十四回吉川英治(よしかわえいじ)文学賞(ぶんがくしょう)受賞作である「遠き落日」や「静寂の声ー乃木希典夫人の生涯」に代表される伝記小説的な分野(ぶんや)に展開(てんかい)し、その後は「ひとひらの雪」、「うたかた」に代表される男女の愛と性の深淵(しんえん)や人間の持つ情念(じょうねん)を華麗なタッチで描いた、新しい情痴(じょうち)文学を確立していった。
1995 年から日本経済新聞に掲載中(けいさいちゅう)から話題(わだい)となった「失楽園」(しつらくえん)は、世に一大ブームを巻き起こした。この分野における代表作として多くの人々の記憶(きおく)に新しいところである。1997年2月に「失楽園」は講談社(こうだんしゃ)より刊行(かんこう)し、二百万部を越えるミリオンセラーとなった。
このベストセラーを、監督(かんとく)―森田芳光の斬新(ざんしん)かつ美しい映像(えいぞう)により完全映画化し、日本中に一大センセーションを巻き起こした。空前の大ヒットを記録(きろく)した。
なぜ渡辺氏が書いた小説はそんなに人気がある?
「彼の場合は男性の目から見た女性というより、女性の気持ちがよく分かって登場人物(とうじょうじんぶつ)の設定(せってい)ができていると感じて、しかも出てくる女性がワンパターンではなく、例えば、同じ不倫(ふりん)小説でも、自立(じりつ)したタイプ、保守的(ほしゅ)なタイプ、破滅(はめつ)へ向かうタイプなど、さまざまな人物像が非常にリアルに描かれている。ストーリー自体(じたい)はどうってことないものばかりだが、感情(かんじょう)描写(びょうしゃ)が細かいだった」と多くの評論家がそう言った。
◆注解◆
上京(じょうきょう)―到东京去。
デビュー―初出茅庐,初次问世。
直木賞(なおきしょう)―在1935年,为纪念小说家直木三十五而设立的文学奖。
数奇(すうき)―不幸、不走运。
吉川英治文学賞―为纪念大众小说家吉川英治而设立的大众文学奖。
情念(じょうねん)―感情。
情痴(じょうち)文学―痴情文学。
ブーム―高潮、热潮。
講談社(こうだんしゃ)―日本的出版社。
ミリオンセラー―销售额在百万部以上的书刊。
センセーション―轰动社会的,轰动一时。
ワンパターン―一种模式。
タイプ―类型,榜样,形式。
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