におう色(中日对照)
私たちの国では,古くから「におう」という言葉を嗅覚だけでなく色彩の表現につかている。「におう」とは,つややかで美しい,ほんのりしていると言った意味である。刀の刃と地膚との境,霧のように煙っている部分も「におい」というし,染色で上部の濃い,色から下部へと淡くぼかす手法も「におい」という。私たちは,色彩をただ色としてみるだけでなく,それを味わい,嗅ぎ,時として聴き取ることさえある。
春の色彩は,桃色でろうと薄紅であろうと,そういう考え方からすると一様に「におい」ものといえるかも知れない。冬が立ち去った安堵と陶然とした気分の中に包まれる,ぼんやりと捕らえがたい抽象的なもの。陽炎の感覚に消えてゆく束の間の感情。それが春という季節から受け取る本質的な声なのだから。
单词注释
1、口ごもる/表示"吞吞吐吐、欲言又止"之意。
2、生気をはらむ/表示"孕育着生机"。
3、当てはまる/合适,符合
4、しばし/暂时,片刻
5、意識の底/这里指人的潜意识。
6、いち早く/副词,表示"迅速的、马上"之意。
7、マンサク/金缕梅
8、サンシュユ/山茱萸
9、キブシ/木付子
10、つややか/有光泽、光润
11、ほんのり/朦朦胧胧
12、ぼかす/逐渐淡化
13、安堵/安宁、安静
14、束の間/瞬间
译文
绚丽的色彩
当人们被问道,请你回忆一下春天,首先感觉到的是何种色彩呢?无论是谁都会突然语塞。严寒地区就不用说了,即使在温暖的地区,冬去春来,周围自然孕育起生机,诞生出春色来,但是完全适合的色彩却一时想不出恰当的回答来。考虑片刻之后,会归结到淡红色或桃红色来。这也许是代表日本春天的樱花春在于人们的潜意识之中的缘故吧。桃儿和杏儿等同塞系列之花确实霸春天点缀得绚丽多彩,但是最先报春的花却是以金缕梅,山茱萸,木付子等黄色的植物居多。可能想用一种色彩来概括一个季节,其本身就有点牵强吧。
在我国,自古以来「におう」这个词不只是用来表示嗅觉,而且还用来表示色彩。所谓的「におう」就是表示绚丽朦胧等意思。刀刃与刀面 的连接处以及雾气冥蒙的现象称作「におい」染色时上面部分着浓重的色彩向下逐渐淡化的手法也称作「におい」。我们并不是把色彩单纯作为颜色来看,而是要去欣赏它,品味它,甚至偶尔还要去聆听它。
春天的色彩不管是桃红色还是粉红色,按刚才的想象,也许一切能说成是「におう」之色彩。那时一种笼罩在冬天离去时的安宁与陶然的气氛中的,朦胧的,难以捕捉的空幻现象;是在阳光的幻觉中逐渐消失的瞬间情感。这便是从春天获取的真实感受。
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