日语阅读:笠地蔵(かさじぞう)
むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。おじいさんは、編笠(あみがさ)を作って暮らしていました。
町について、おじいさんは 「編笠、編笠はいかがですか。丈夫(じょうぶ)な編笠。」と言いながら売り歩きました。
おじいさんが一日中町を歩いても、声を出しても、編笠は一つも売れませんでした。そしておじいさんは仕方(しかた)なく、おもちを買わずに帰ることにしました。
やさしい心のおじいさんは 「地蔵様は寒(さむ)いだろう。」と思いました。おじいさんは地蔵様の頭を拭(ふ)いて、雪をとってあげました。そして、売れなかった編笠を地蔵様に被(かぶ)せてあげて、
でも編笠が五つありますが、地蔵様は六つです。編笠が一つ足りないので、おじいさんは自分(じぶん)が被っていた編笠を地蔵様に被せてあげました。
そしておじいさんは雪の中でまた歩き出して、家に帰りました。
「おじいさん、どうしました。」と聞きました。
その話を聞いて、おばあさんは喜(よろこ)んで、
そして凍えるおじいさんを囲炉裏(いろり)で温(あたた)めてあげました。編笠は売れなかったので、おもちもほかの食べ物もありませんでした。おじいさんとおばあさんは漬物(つけもの)だけでご飯を食べて布団(ふとん)に入りました。
「地蔵に編笠をくれたおじいさん、おじいさんの家はどこだ、おじいさんの家はここか」という歌でした。
そして、「どっすん」と大きな音が聞こえました。
地蔵様たちはやさしい心のおじいさんに楽しい(たのしい)お正月を過ごし(すごし)てもらうために、恩返(おんがえ)しをしに来たのでした。
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