日本人の国民性調査
生まれ変われるとしたら「再び女になりたい」と答えた女性は67%。社会に対して「不満」「やや不満」と答えた人は71%。これは文部省の統計数理研究所が5年ごとに調査して、発表している「国民性調査」の1998年の結果だ。この調査は日本人の意識や考え方を調べることを目的としている。第一回の1958年の調査で、生まれ変わっても女性になりたいと答えた女性は27%しかいなかった。この数字は調査のたびに増えている。一方、男性はどの回の調査でも87%から90%が「再び男になりたい」とこたえている。はかの項目の結果も含め、生き生きと生活している女性の姿が思い浮かぶ。
不況が続いているために、社会や経済に対する不安が高まっているのも今回の特徴だった。日本の経済力に対して「ややわるい」「非常にわるい」と答えた人は65%。これまで25%を超えることはなかったので、今回は大幅に増えた。科学技術力の水準、芸術に対してもこれまでより評価が下がっている。全体に自身を失い、不安や不満を抱えているのが今の日本人像のようだ。
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