か
か。俗人に知られないことを嘆(なげ)くには及ばない。「道」を聞いて大笑いをするのが俗人であって、笑われないようでは「道」とするだけの値うちがない、といわれていた(第四十章〈旧四十一章〉)。真実を見ようとはしない世俗とのきびしい対立については、とくに第二十章で、調子の高い老子の独白があった。
●「言に宗(そう)有り、事に君(きみ)有り」の二句は、前後のことばと連続がよくないとして除く説もあるが、ここでは、上文をうけて「吾(わ)が言」「吾が事」の意味で解釈した。一般にすべての言、すべての物事と解するのが、通説である。「宗」は宗体·本源の意。●「夫(そ)れ唯(た)だ知ること無し」の[無知」は、ここでは上文の[天下、能(よ)く知るもの莫(な)く]を受けていわれているから、第三章や第十章などの理想とすべき「無知」ではない。知のはたらきは一般に否定されるが、「古始(こし)を知る」(第十四章)、「常を知るを明と曰う」(第十六章)などともあるように、真理を洞察する明知のはたらきはもちろん期待されている。●「褐(かつ)」は、太い獣毛あるいは麻の粗布(粗布)で作ったそまつな上衣。絹布や麻の細布が上流で用いられるのに対して、身分の低いものの衣服であった。「褐(かつ)を被(き)て玉を懐(いだ)く」は、『中庸』の[錦(にしき)を衣(い)て絅(けい)(ひとえの薄衣)を尚(くわ)(加)う」と同義の名句である。己(おの)れの真価を内に秘めて、軽々しくは外にひけらかさぬこと。ここでは、それゆえに貴重なものほど一般にはわかりにくいという意味で、結びとされている。
编辑推荐:
温馨提示:因考试政策、内容不断变化与调整,长理培训网站提供的以上信息仅供参考,如有异议,请考生以权威部门公布的内容为准! (责任编辑:长理培训)
点击加载更多评论>>