解放军文职招聘考试化政文化の特色

 化政文化の特色

江戸中心の町人文化で、自由かつ開放的な雰囲気と都市経済の繁栄の中で、軽妙洒脱（しゃだつ）の趣向が世に受け入れられた。広く一般民衆のものになるとともに、都市のみならず、農村にも普及し、国民文化とも言うべきものになった。

162、洒落本

洒落本は江戸の遊里を舞台に日常生活を主体として書かれたものであった。

163、滑稽本

洒落本のあと、その滑稽性を受け継いで、会話文を主体とした平易（へいい）な文章で、庶民の生活を写実的に描いた。

164、黄表紙

大人向きの内容を持ち、当時の風俗や政治などを取り上げる時事性を持った小説である。

165、人情本

洒落本から滑稽味を取り去ったものに、江戸市民の退廃的な恋愛、風俗、好色などを中心とした人情を主題としている。

166、読本

当時の中国文学の白話小説から影響を受けて生まれたものである。

167、狂歌

古典の和歌をもじり、茶化したもので、口語（こうご）を用い、洒落、滑稽と即興を命とし、当時の政治、世相、風俗を巧みに穿ち、武士や町人に愛好された。

168、川柳

大衆化したもので、俳句の形式をとって、日常生活の矛盾や人間の弱点を皮肉して滑稽化した。

169、寺子屋

農民や町民の子の教育施設。僧や浪人などが、読み、書き、算盤などを教えた。

170、御家人（ごけにん）

江戸時代の将軍直属の家臣で、禄高１万石未満の家臣で、将軍に目通りできる身分を旗本、目通りできない身分を御家人という。旗本と御家人を合わせて直参（じきさん）と呼んだ。幕府の役職について、江戸城の警備、将軍の護衛に当たった。

170、大政奉還

１８６７年、１５代将軍徳川喜が朝廷に政権返上（へんじょう）を申し出、朝廷はこれを受け入れた。265年間続いた江戸幕府は滅び（ほろび）、鎌倉幕府から６７０年あまりに渡った武家政治も終わりを告げた。