解放军文职招聘考试「白い恋人」

 「白い恋人」と「鰻と梅干」で食の安全、賞味期限を考えた 2007/08/30

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　猛暑の最中、北海道を代表する土産物、「白い恋人」のメーカーが賞味期限を改ざんしていた問題がテレビ、新聞をにぎわした。中国産農産物の残留農薬問題を初め、食の安全について市民の関心が深くなったことは、歓迎すべきことである。

　ただ、マスコミなどの報道を見ると、賞味期限の意味が正しく理解されているとは、どうしても考えられない。

　消費期限という〝術語?もよく使われている。これは、製造日を含めて概ね５日以内で品質が急速に劣化する食品、例えば弁当や惣菜、生菓子などを対象とする。これらの食品は、必ず期限内に消費する必要がある。したがって、あまり日持ちのしない、生ものといわれる加工食品に使われると思えばいい。

　一方、賞味期限は製造日を含めて概ね５日を超え（６日以上日持ちするということ）、品質が比較的劣化しにくい食品を対象としている。冷凍食品やハム、ソーセージなど加工食品の多くが賞味期限を表示している。

　この期間内なら美味しく食べられることと、食べきって欲しいと言う意味が込められている。ただし、かなりゆとりのある期限設定であり、多少期限が過ぎた場合でも品質は落ちるかもしれないが、食べられることは間違いない。

　いずれの場合でも、未開封の状態で定められた保存方法により保存した場合の期限である。また、開封後は表示された期限にかかわらず、早めに消費することが大切であることは言うまでもない。

　「白い恋人」の場合、社内で４ヶ月の賞味期限としたから問題となったのであって、最初から６ヶ月とか８ヶ月と決めておけば、問題はなかったのではないだろうか。事実、当時のメーカーの社長は「本来、賞味期限を記載しなくてもいい商品」と言っていた。包装フィルムの改良や社内テストで６ヶ月経過した製品にも、重さや味に変化なかったというのだから、その段階でそうすべきであった。

　話は変わるが、読者の方々にお尋ねしたい。「梅干と鰻は食い合わせが悪いから、一緒に食べるべきではない」といわれていることを、どう思われるかと。

　小子が講師を務めた講演会で、このことを調べた結果、「梅干と鰻は食い合わせが悪い」と聞いたことがあるという人は、１００％に近かった。そして、これを信じて、「梅干と鰻を一緒に食べたことはない」という人は、かなりの率となっていた。「一緒に食べたことがある」という勇気ある人は、どの会場でも稀だった。

　しかし、「梅干と鰻を同時に食べると有害である」という説は科学的ではない。ではなぜ、このような説がもっともらしく言われているのだろうか。その真相は……。

　昔、といっても江戸時代以降、庶民が鰻を食べるようになったころは、当然、冷蔵庫はなかった。それゆえ、鰻が腐って酸っぱくなっていても、梅干を口にしたらその酸っぱさが梅干のものなのか、腐った鰻のものなのかの区別ができず、ひどい食中毒になってしまう。そこで、鰻を食べるときは酸っぱい梅干を口に入れるな、ということが庶民の知恵になった。どうやら、これが真相らしいのだ。

　これをポスターにして、越中富山の薬売りが全国の得意先に配布したので、いつのまにか全国的に広まったということだ。今では冷蔵庫のない家庭はなく、腐った鰻を食べる危険もない。それゆえ、鰻を食べるときに梅干を食べても全く心配ないわけである。

　「白い恋人」にしても包装紙が改良され、運送時の保管も改善されたのだから、賞味期限を大幅に延ばしておきさえすれば、こんな問題は起きなかったであろう。マスコミも一社ぐらいは「食べても全く安心です」とか、空港の土産屋でも「５割引で販売します」という頑固屋がいても、良さそうなものだ。「困った」だけなら誰でも言える。