解放军文职招聘考试「健材bio」引用終り

 （「健材bio」引用終り）

◆ ◆ ◆ ◆ ◆　

　　さて、住宅の設計を手がける建築家にとって、優良な町の工務店が存在していることは極めて重要です。いま、「設計者」ではなく、「建築家」と書きました。建築基準法上は「設計者」でも同じですが、実態は全く違います。

　「建築家」とは、ハウスメーカーに所属したり、ハウスメーカーや工務店の下請けで仕事をする設計者と区別するために使っています。区別する基準は、建て主（消費者）の側に立っている（立てる）という極めて重要な違いです。

　そんな建築家達が、建て主と一緒にどれほど素晴らしい構想を設計にまとめあげたとしても、それを施工してくれる工務店がいなければ“絵に描いた餅”です。したがって、元気な、優良な工務店が生き残ってくれること、それは建築家が生き残ることでもあります。

　この本で少し残念なことは、設計が重要なことは判るものの、設計?監理者たる「建築家」については書かれていないことです。建築家が多くこの本にかかわっているので行間からは読めるのですが、それでは一般の人には伝わらないでしょう。例えば筆者が設計した住宅の施工を引き受けてくれるかは、わかりません。おそらく、引き受けるところと引き受けないところ、両方でしょうが。

　耐震偽装事件以降、国交省による『大企業保護』（『小、零細企業保護』の誤りではありません）、即ち『建築家潰し』とも言うべき異常な方向に進みつつある昨今の建築行政のなかで、建築家達が建て主の立場に立って住宅に関わっていくことは極めて困難な状況になってきています。が、それは別稿で……

　そんな今だからこそ、「町の工務店ネット」の試みには期待がもてます。

　そしてこの本が、いずれ小?中学校図書館に置かれたら素晴らしいと思いました。

（下の写真は、クリックすると大きくなります）