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解放军文职招聘考试みみずのたわごと(4)所詮ひと事?公的年金問題

来源: 2017-10-05 13:39

 みみずのたわごと(4)所詮ひと事?公的年金問題 2007/08/12

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 5000万件にも及ぶという、公的年金記録の不備問題も「お仕置き批判票?」で参院与党惨敗の選挙が終わったいま、人の噂もなんとやら、次から次に押し寄せる「目を塞ぎ、耳を覆いたくなる」情報の嵐の前に、もう済んだハナシのようである。

 こういった政治や官公庁がらみの出来事の情報源はテレビや新聞?雑誌などしかない庶民が、氾濫する情報に押し流され「忘れさせられていく?」のはアタリマエの成り行きかもしれない。

 年金問題の動向が直接暮らしに影響する年金生活者は別として、20代から50代前半の壮年世代まで、まず今の暮らしで精一杯なのが現実だろう。目先の仕事、教育、健康、人間関係など諸問題に向き合う苦労に加え、このうえ10年、20年先のことに、いつまでも気を揉み、心配していても「どうにもならん。なるようにしかならん!」という達観?諦観があるような気さえする。

 あとは渦中で各マスコミに登場した「社会保険庁と絶対不利の交渉をしていた」方々が、後ろ盾が消えた闘いをまた続けていくしかない雰囲気のようでもある。熱しやすく冷めやすい、逃れられない当事者以外はすべてひとごと。これが常識なのが、残念ながら世間というものだろう……。

 毎日、メールチェックに始まり5、6時間はパソコン漬けで眼精疲労が常態化し、霞む目に新聞は見出しだけ、テレビ各局のニュースが情報源のほとんどの筆者も同類で、世相を批判できる立場にない。それにしても、こうムチャクチャなことばかり横行するニッポンって、う~っむ、恥とか矜持、品性なんてもう皆無なんだろうか? な~んて人のことを言える人品骨柄ではないんだが……。

 とはいえ6日、9日の原爆忌。続いて15日の敗戦記念日。それまでに「何を今更の後出しじゃんけん」空手形としか見えない首相の“原爆症認定の見直し”方針や、与党の政治資金規正法の修正案などの乱発。新人代議士のパパラッチ報道や、各党派の人事案件や勢力争いなど政界裏話?の氾濫。本質はどこかへ吹っ飛び、どうでもいい情報ばかり垂れ流され、やがて肝心のことが忘れられていく。

 肝心の年金の話に戻ろう。まず健康で人間としての尊厳を損なわない老後の暮らしを保障するのが年金だろう。しかし最低限生きていくことができる基準を、どこに置くかが問題だろう。

 まず我がニッポン国の現状に目を向けてみよう。自ら望んでの暮らしという人は皆無だろうが、都会では早朝3、4時間テリトリーを廻るだけで1000円から1500円になるアルミ缶が捨てられている。以前は50個100円の図書券で、環境事務所が引きとっていたが、それもなくなった。

 コンビニ、スーパーでは1日2回、賞味期限切れの食品が毎日!大量に廃棄処分されている。「もったいない」なんて掛け声だけ。収支が合って儲かればほかのことはどうでもいい。まさに、豊かさここに極まれりという社会になっている。

 しかも「まだその上の豊かさへ」と欲望を煽り立てるマスコミの大量宣伝、それに乗る世間。現実には無理でも「夢ならひょっと?」と「みんな、みんな3億円、サマージャンボ、宝クジ」につい手が延びかける筆者もそのヒトリ。いったいどこまで行ったら、もうこれでいいとなるんだろうか?

 とはいうものの「人生カネだけじゃない。もういい加減にしなくっちゃ」などと言おうものなら、たちまち変人扱いが庶民の常識。なければないほど欲しいのがカネ。あればあるほど欲しくなるのがカネ……だという。しかし、起きて半畳、寝て一畳まで含めれば、衣食住についてはなんとか生きていける世の中になっている……と思う。

 モチロン例外はある。個人ではどうにもならない現実もある。かといって国民1人残らず満ち足りるなんてことは不可能だろう。さまざまな障害を抱える自立できない人たちへの生活支援や生活保障は国民の総意として国に要求し、政府によって最大限、誠実に実施されるべきだろう。

 ただ繰りかえして言うが、今ほど物質的に豊かで好き勝手に行動できる時代ってあっただろうか? 健康や精神に問題さえなければ、個々の能力?体力?気力の程度に応じた進路を選び、我慢を覚え(!)暮らせば、命の不安に怯えることなく生きていける、その絶頂期にいるのではないか。

 唯一最大の問題はニンゲンの欲望にキリがないこと。1人1人に「持って生まれた分(ぶん)」をわきまえさせる教育がされなかったこと。ニンゲンに平等なのは1日24時間という時間だけ。あとはゼーンブ不平等。

 美醜、貧富、病苦、壮健……千差万別、違ってあたりまえ。努力しても駄目なものはダメ。自分のレベルを知り、それで生きる算段をする。将来のためと今を我慢してやり過ごすのではなく、ありのままの今を生きる。与えられた境遇のなかで、しっかり地道に、みっともなく生きるしかない。

 「なんにもできなくて、そのくせ悩み苦しむ人に心を寄せ、おろおろするだけのでくのぼうでいい。起きて食べて寝る、その繰り返し、目的なんてなくていい。生きているだけで充分、それが人生だ」って宮澤賢治もいっている。何がグルメだ!豪華絢爛大邸宅がどうした……そうもいっている!

 ひるがえって今回の年金騒動。モノの豊かさにボケていたせいもあるが「国に収めたカネだから間違いない」と思い込んでいたら、あっさり裏切られ、心頭に達していた怒りが「責任をマッタク取らない与党に向って爆発」したもの。政治も国もアテにするな。自分のことは自分でせよと宣告されたようなもの。だから余計に腹が立ったということだろう。

 生きていれば誰にも必ずやってくる老後。払った分は絶対にもらうべき公的年金を含め、自己責任で引退後の設計図を書き実行するしかなさそうだ。生きていくのは自分自身なんだからね。

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